風の又三郎の日記

本や絵本と暮らす

だいすき。

外は寒いですね。

休日 みなさんはどうお過ごしでしょうか?

私は少し体調を崩し一日中家で過ごしておりました。

今日、子供に読んであげた絵本です。

柔らかな優しい絵と共に綴られる文章がとてもきれいでした。

いつも素敵な絵本を選んで読んであげたいものですね。

 

 だいすき。

(作 アンドレ・ダーハン 訳 角田光代

 

だいすきな ちっちゃいさかなちゃん

きみがいないと お月さまも きみに見えるんだ

きみはしゃぼんのなかにいて

ぼくにはちっとも気づかない

きみがいないと、ぼくは風にふきとばされてしまう

おち葉だって なんだかこわい

きみがいないと おぼれてしまうかも

きみがいない日なんて たいくつでつまんない

もし もういちど あえたなら

秋がきれいだってこと ぼくも気づくのに

冬のさむさだって ぜんぜんへっちゃらだよ

きみはちょうちょみたいに 

よろこびをはこんでくれるんだ

きみがいると まいにちわくわくするんだ

ときどき ゆめを見るよ

きみが ぼくからの花やおくりものを

よろこんでくれるゆめ

きみに およぎをおそわるゆめ

いっしょになってあそぶゆめ

だれもしらないところに いっしょにいくゆめ

そこで いっしょにきねん写真をとるゆめ

かえってきて、さかなちゃん。

きみはさみしくない?

きみがいないと まいごになるよ

 

さかなちゃん きてくれたんだね!

水のなかでコンサートをひらこう

からだがふわふわかるくなる

まいにち たのしいよ

花がさいて たいようもかえってきた

おもいっきり日やけしよう

さかなちゃん、はねをあげる

輪くぐりのジャンプもおしえてあげる

クリスマスのおくりものだってわすれないよ

ねえ 雨からまもってほしいんだ

ぼくたちのしゃぼん そのうちひとつになれるよね

なんてすてきな星のしたにうまれたんだろう!

あそびにいくよ あそびにきてね

ああ しあわせ!

だって心のなかには いつもきみがいる

いっしょでうれしいな

きみのいえは ぼくのいえ

きみとぼく ふたりだけ

どこにだってついていくよ

あしあとをたどって

ひるも よるも

風がぼくらを

どこかとおくにはこんでくれる

だいすき!

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絵本のある子育て

赤ちゃんの頃から子供に絵本をほんとうによく読み聞かせています。それは子供と私に穏やかで心地よい時間をもたらしてくれます。

ゆっくりと感情を入れ読み聞かせていくと子供は絵本の主人公となってくまさんやおさかなさんと遊びます。トントン、チャプチャプッ。おもしろかった!もっともっと他も読んで!と とっても楽しそうです。

午前中に図書館へ行き、お昼ご飯とお昼寝をすませ、また午後から図書館へ行くこともあります。

ほんとうに私達は絵本が好きです。

「絵本のある子育て」というフリーペーパーの中で 川端 強 氏 の言葉に強く感銘を受け、絵本を子供に読み聞かせる事の重要性を強く感じました。この言葉に出会えたのはほんとうに良かったと信じてやみません。

まだ先の長い子育てですがいつも絵本が隣にある「絵本のある子育て」を大事にしていきたいと思います。

 

川端 強 氏の文章を抜粋しここへ書き留めます。

 

「愛し、愛される」

絵本を読んでもらうことは、自分へ向けられる直接の愛の表現だと、子供自身が知っているということです。その時間は、身体も心も親に抱きとめられ、あまえを受け入れられ、親からの丸ごとの愛を感じていられる時間です。家庭で絵本を読んでもらってきている子どもたちの表情が穏やかで、言動にも落ち着きがあるのは、彼らが言葉の愛に満たされているからです。

 

親と子であれ大人どうしであれ、言葉をとおして心の世界を共有できたと感じられるとき、人と人は深く結びつくのですね。幼いころより、言葉をとおして、たましいの奥深くへ届く愛を存分に受けて育った子どもは、自分を愛し、自分と同じように他の人を愛し、信頼することができます。そして、子どもからの、その愛と信頼を一身(いっしん)に受ける親は、その愛と信頼に慈しみ(いつくしみ)を添えて、子どもへ返していきます。それが「愛し、愛される」ということです。

また、そのようにして、折にふれ、人への愛と信頼を表すことのできる子ども、そのようにして成長してきた大人が、他の人から愛されない、信頼されないということがあるでしょうか。            (川端 強)

 

 川端 強

長崎市に児童専門書店を設立

・同市に祈りの丘絵本美術館を開設

 

 

動物園へ

広い動物園で見きれない動物がいても鳥小屋にはいつも足を運びます。

今日は鳥達が落ち着いていたので私も椅子に腰掛け静かに眺めていました。

孔雀がゆっくりと木々を縫って歩く様子が美しく、感心しました。

羽を広げている姿はそれはそれは華やかで見事ですが、羽を閉じている姿もまた いいですね。

雨にも負けず、 ご挨拶

雨にも負けず 

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ 

丈夫なからだをもち

慾はなく 

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と 

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを 

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり 

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい  

   (宮沢賢治

 

宮沢賢治のこの詩が好きです。

疲れた日や自信がなくなった日、時に普通の日でもこの詩を読みます。声に出して朗読することや、YouTubeで視聴することもあります。

しがらみや圧迫感がスーとほどけて楽になります。欲張らなくていい、そんなにいい人にならなくたっていい、地味でいて質素でいいのです。

 

ご挨拶

ブログを書こうと思いたったが

何を綴ればよいのか検討つかぬままはじめてしまいました。

一回一回の本番が練習だと、どこかのプロミュージシャンが言って会場を沸かしていました。

面白かったのでこの名言?をよく覚えています。(誰が言ったのかは忘れましたが…)

そんな感じでいいのかな…

模索しながら進めてゆきます。

 

こんな者ですがどうぞよろしくお願い致します。